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関ヶ原無双

戦国時代の作戦・戦術級ウォーゲーム

 『関ヶ原無双』とは、日本の戦国時代最大の合戦である“関ヶ原の戦い”を再現したシミュレーションゲームです。スケールは、主戦場である関ヶ原を東は桃配山麓から西は不破の関、北は笹尾山から南は松尾山までで切り取った合戦級。関ヶ原の合戦に欠かせない“裏切り”の要素を勝利条件に持ってくることで、純粋に部隊同士の激突を楽しむゲームにしました。

 当時の合戦の雰囲気を出すため、このスケールのシミュレーションゲームとしては戦闘ロジックに極端なデフォルメをほどこしています。つまり駒の表面では、部隊として能力を発揮しますが、損害を受けて裏面になると、武将個人の能力を表しています。ウォーゲーム的に言えば、表は作戦級、裏面は戦術級です。損害を受けて取り巻きがいなくなったら、武将が直々に出て踏ん張る、というわけです。

 勝利条件についてもひねってまして、ポイントは「武将が退くと小早川の心が揺らぐ」ところです。

「本作品は習作です」

 『関ヶ原無双』は、9Joeが説明書の書き方を身につけるために取り組んだ習作の一つです。そのため、販売は行っておらず、WEBからのPDF無料配布のみ行っていました。
 手本としたのは、ウォーゲームにおいて定番の一つとされる『ナポレオン・アト・ウォー』のルールブック、そして国産ゲームの定番となった『ドイツ戦車軍団』でした。もちろん、模倣作品を作りたかったわけではありません。ルールの書き方を身につけるというのが課題でしたから、最初は書き写すところから始め、次は内容を見ずに同じシステムのものを書いてみる、そしてアレンジしてみる、という手順を踏みました。ルールの書き方は学びつつ、ゲームとしては違うものを作ろうと思っていたわけです。
 そこで採用したのが、ユニットの表面はマストアタック強ZOC、裏面はメイアタック弱ZOCという、ウォーゲームの常識とは外れたシステムでした。それと小早川秀秋の動向に関する解釈もネタ的に盛り込みました。
 結果的にゲームの完成度は察して知るべし、でしたが、小早川秀秋の動向に関する解釈は後の『ソリティア関ヶ原の戦い』で形になりました。
 というわけで、以前はダウンロードpdfも配布しておりましたが、役目も終えたということで終了とさせていただきます(2025年2月22日)。