『ロボコマ』は機体と武装を組み合わせて作った自分だけのロボットを操って対戦する2人用のゲームです。プレイヤーはロボコマ(RC)を操るフリーランスの傭兵として、敵対勢力(対戦相手)のRCと戦います。
ロボットの機体として8種類、武装として36種類のカードが用意されています。
機体は、脚部の形状により、二脚、四脚、タンク(車両型)、ホバーの4タイプがあり、運動能力と武器搭載量の違いがあります。機体の選択はどのような武装と戦術で行くかの方向性に大きな影響を与えます。
武装もカノン砲やミサイル、ビーム兵器など、九つのカテゴリーがあり、それぞれの特性があります。ロボット兵器に欠かせない接近戦用の武装もあります。テクノロジー的にはビームが兵器として実用可能になって間がない時期を想定しており、実弾兵器がまだ戦場の主流という設定です。
機体や武装には万能というものはないので、どのように戦うかを想定した上で、組みあわせを考えることになります。理想のロボットを作るもよし、最強を研究するもよしです。
こうして組み合わせたカードは、同時にロボットを操作するための様々な命令──「コマンド」にもなります。これらコマンドを使ってロボットの行動を計画するのです。
コマンドの組み合わせによる行動計画──「コマンドのセット」は対戦において勝敗を決める最も重要な要素となります。どのような機体、武装であっても、適切な場面に用いられなければその能力を発揮できないのです。加えて、同じコマンドであっても、その使いこなしに技量の差が現れます。射角と射程、機体の位置取りが重要ですし、また高速移動や連続射撃、回避、カウンターなど、コマンドの組み合わせが特別な効果を発揮したり相手のRCの行動を阻んだりします。
機体設計はもちろんですが、その操縦の腕も問われるのです。
ゲームは二人用です。ゲームキット1個で、対戦可能ですが、それぞれがゲームキットを持っている場合、デッキ構築ゲームのように、あらかじめ自分の持っているキットで自分で好きな機体をくみ上げておき、対戦することもできます。
本ゲームはTCGではなく、カードにレアリティもありません。全てのキットのカードの内容は同じです。
このように、『ロボコマ』はデッキ構築、カードゲーム、プロッティング・ゲーム、戦術級ウォーゲーム的な要素が入り混じったゲームとなっています。コンストラクション&バトル系ゲームの好きな方は、きっと気にいってもらえると思います。
デザイン:9Joe 制作チーム:英雄開発事業団
DATA:ゲームには、ルールブックとカード一式、マップとミニチュアのロボット駒2個、マーカー1個が入っています。なおミニチュア駒は1個1個手作りのため、形状、品質はそれぞれ多少異なります。また外箱は100円均一のものを使用してますので予告なしに変わることがあります。価格は3000円(税別)