英雄開発事業団 > Mac OSX Tips > 迷惑メールフィルタをすり抜けるスパム対策

忘れないための Mac OSX Tips

迷惑メールフィルタをすり抜けるスパム対策(Mailのルール設定)

Macユーザーならメーラーはほぼ「Mail」を使っていると思います。Mailには機能的にも申し分ない迷惑メールフィルタが備わっていますが、これらをすり抜けるスパムというのはやはり存在します。

数が少ないうちは手作業で取り除けばよいのですが、仕事上いろいろなメールアカウントを管理していたりすると、ちりも積もれば・・・で煩わしさ、紛らわしさ、時間のロスなども無視できない問題になります。

そんな場合、ルールを使ってスパムを選別しましょう。「多少」は手間が減る・・・かも?


Mailの迷惑メールの振り分け設定は、環境設定の迷惑メールの項目から詳細を選ぶと確認できます(下画面)。

Mac OSX Mail 迷惑メール フィルタ 設定画面

この振り分け設定は、経験上、過不足無いものです。下手に条件を増やすとフィルタが甘くなりますし、逆に条件を削るとスパムでない大事なメールまでスパムに振り分けられてしまう可能性が高くなります。

なので、この設定をいじらずに、この設定の穴を突いていくるメール専用の「ルール」を作成することをおすすめします。

ルールは環境設定の中からいくつでも自作できます。以下に設定の例を置いておきます。

▼差出人でスパムを選別する

Mac OSX Mail 迷惑メール フィルタ 設定画面

オーソドックスな使い方です。

スパムメールを選択した状態からルール編集画面に入り、「条件」として「差出人」を選択すると自動的にそのスパムメールのメールアドレスが入ります。それでも一応の効果はあるのですが、最近は同じ業者のスパムでもメールアドレスは頻繁に変えられているようなのでメールアドレスを登録するより差出人名で登録するほうが良い気がします。滅多にないでしょうが、ここで「メールマガジン」とか「広報」とか普通に使いかねないキーワードを登録すると、大事なメールも迷惑メールに振り分けられてしまうので注意しましょう。

「以下の動作を実行」で、色を変えているのは、フィルタの効果を確認するためと、万一大事なメールがこれに引っかかったりした場合に探すのを容易にするためなので、必ず必要な設定ではありません。

▼タイトルでスパムを選別する

Mac OSX Mail 迷惑メール フィルタ 設定画面

同様にタイトルでの振り分けです。タイトルは差出人よりキーワードを慎重に登録する必要があります。たとえば、上の画像で最初のキーワードに「デート」とありますが、これはかなり危ないキーワードです。なぜなら、メーカーから「アップデートのお知らせ」などのメールが来ても全て迷惑メールに振り分けられてしまうからです。自分がもらうメールの内容、付き合いのある友人の使いそうなキーワードは設定しないようにしましょう。

そういう点から、万一に備えて「以下の動作を実行」でメールに色を付けておくのは有効です。

▼自分を偽装して送ってくるスパムを選別する

差出人にも宛先にも自分のメールアドレスが入っていて、タイトルが「はじめまして」みたいなスパムは、基本のフィルタも上のルールもすり抜けてしまいます。

こういうメールは以下のルールで除去しましょう。

Mac OSX Mail 迷惑メール フィルタ 設定画面

「以下の[全ての]条件に一致した場合」とするのがミソです。

ただし、メモ帳代わりに“自分宛に”メールを出すといった使い方をする人は要注意です。上記のルールに引っかかってしまいます。

その場合、「件名が」「メモ」「を含まない」といった条件を一つ追加しておき、そして自分にメールを出すときは、件名に必ず「メモ」と書くようにすればよいでしょう。「メモ」は別に何のキーワードでも構いませんが、スパムに多いキーワードは避けてください。

(2010年3月20日)


(c)Copyright 9Joe